見えないところをしっかり作り込む、日本人ならではの丁寧な仕事
Massa Nakagawa(フラワーアーティスト、Massa & Artists主宰)
先入観を覆された、100年コートとの出会い
日本を代表するフラワーアーティストのMassa Nakagawa。ダイナミックかつ繊細で華やかな空間演出は海外の一流ブランドから多くの支持を集めています。SANYOの各ブランドの店舗ディスプレイをはじめ、デモンストレーションイベントも好評を博しています。
「カチッとしたトレンチコートは自分には似合わないと長年思い込んでいたのですが、銀座の店舗で一目見て、コート自体の美しさに惹かれました」
美への感性が鋭い中川さんならではの出会いだったようです。
「どんな洋服でも、さっと羽織れるのがいいところ。購入してまだ1年なので、これからどんな味が出てくるのか楽しみにしています」と話してくださいました。
表に見えないところをしっかり作る。日本製ならではの丁寧な仕事
五つ星ホテルやコンサート会場など、大きな空間のフラワーデコレーションも数多く手がける中川さん。
「見えない部分こそ丁寧に生けることを心がけています。花が重なって正面から見えないところであっても、しっかり刺しておかなければいけません。全体を見たときにどこか仕上がりが甘くなってしまうんです」
ダイナミックでありながら細やかな装花技術に支えられた中川さんの作品。海外のハイブランドから高く評価されている所以です。100年コートでも、裏地の縫い目ひと針ひと針に心を込めて縫い上げています。そこに日本製ならではの丁寧なものづくりの真髄が見られます。
4つの「いける」を大切に 完璧を追求するのに終わりはない
中川さんにとって「いける」とは「生ける」「活ける」「変化る」「創造る」の4つの意味があるそうです。
「花は自ずと、『創造る』その人の心が映し出されるものです。一花一葉で『生けて』も、その瞬間から『変化る』のが花。どんなにかっこよく仕上がったと思っていても、花は生けた瞬間から完璧ではなくなります」
独自の世界観で花の可能性を追求する中川さん。ものづくりへの飽くなき探究心を熱く語ってくださいました。
source: https://www.sanyocoat.jp/stories/stories_2018101884.html